はじめに:テストの点数だけでは測れないもの
Table of Contents
−- はじめに:テストの点数だけでは測れないもの
- 研究者たちの問題意識:評価は学びを促すべきだ
- e-ポートフォリオという新しい試み
- 研究の舞台:アディスアベバの語学学校
- 学生たちは何に取り組んだか
- 一方、従来型の評価グループでは
- 何を測ったのか:四つの観点
- ライティングの質:複雑さ、正確さ、流暢さ
- 自己効力感:「自分はできる」という信念
- 学習不安:心配が学びを妨げる
- 学習者の自律性:自分で学ぶ力
- 驚くべき結果:数字が語る違い
- なぜこのような差が生まれたのか
- 教室での実際の様子:ある学生の例
- 従来型評価の限界
- 不安の上昇をどう読み解くか
- 自律的な学習者への成長
- 世界の教育現場での類似研究
- 実践への示唆:教師にとっての意味
- 学習者にとっての意味
- 限界と今後の課題
- エチオピアという文脈の特殊性
- デジタル・ディバイドという課題
- 文化的な側面:個人主義と集団主義
- 教師の役割の変化
- 保護者との関係:新しいコミュニケーションの形
- 持続可能性という観点
- グローバルな教育の潮流の中で
- 日本の教育現場への示唆
- 最後に:評価のパラダイムシフト
英語のクラスを思い出してください。期末試験の前日、ノートを必死に見返しながら、「明日のテストで良い点を取らなければ」と焦った経験はありませんか。そして試験が終わると、その内容はすぐに忘れてしまう。こんな経験は多くの人が共有しているのではないでしょうか。
サウジアラビアのプリンス・サッターム・ビン・アブドゥルアズィーズ大学のバセム・オクレ・サラメ・アル・ハワムデ教授らの研究チームは、このような従来型の評価方法に疑問を投げかけました。彼らが注目したのは、アフリカ東部の国エチオピアで英語を学ぶ学生たちです。この研究Portfolio vs. summative assessment: impacts on EFL learners’ writing complexity, accuracy, and fluency (CAF); self-efficacy; learning anxiety; and autonomyは2023年に『Language Testing in Asia』誌に発表され、教育評価の世界に新しい視点をもたらしています。
