著者たちが問いかけた素朴な疑問

Xiaoyu Sophia Zhangとその指導者であるLawrence Jun Zhangが執筆した本論文Sustaining learners’ writing development: Effects of using self-assessment on their foreign language writing performance and rating accuracyは、2022年に査読誌『Sustainability』に掲載されました。二人が提起した問いは、実は多くの英語教育者が日々感じている疑問です。それは、生徒に自分の作文を評価させることは、本当に上達につながるのだろうかというものです。学校の先生方は、児童生徒が作文を提出した後、赤ペンで細かく添削しコメントを記入します。しかし翌週、次の作文を見ると、以前のコメントがあまり活かされていないことに気づきます。この経験から、著者たちは別の手段を模索することになりました。

教育理論の世界では、この問題を「学習における自己調整」という概念で考えます。つまり、生徒が自分自身で学習を監視し、改善する能力を育てることの重要性が認識されているのです。このような背景から、自己評価という手法に注目する研究者が世界中で増えています。しかし中国の大学における英語作文教育、特に専門課程の学生を対象とした研究は、ほぼ手つかずの分野でした。そこでZhangたちは、この空白を埋めるための実験を計画したのです。