はじめに:作文添削の現場で起きている静かな変化

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英語の作文を習ったことがある人なら、真っ赤に添削されて返ってきた作文用紙を見て、がっかりした経験があるかもしれません。あるいは逆に、先生からの丁寧なコメントに励まされて、もう一度書き直してみようと思った経験もあるでしょう。作文指導において、フィードバックは学習者の成長を左右する重要な要素です。

近年、教育現場ではテクノロジーの進化により、Grammarly(グラマリー)のような自動作文評価ツールが普及してきました。ボタン一つで文法やスペルの誤りを指摘してくれるこうしたツールは、忙しい教師の負担を軽減する可能性を秘めています。しかし、機械による添削は、本当に人間の教師と同じように学習者の作文力向上に貢献できるのでしょうか。

本稿で取り上げるのは、イランの研究者であるザフラ・ファケル・アジャブシールとサマン・エバディによる2023年の研究論文The effects of automatic writing evaluation and teacher-focused feedback on CALF measures and overall quality of L2 writing across different genresです。両氏はイランの大学で英語教育に携わる専門家であり、アジャブシールはボナブ大学、エバディはラーズィー大学に所属しています。この研究は、実際の大学の授業現場で、教師フィードバックと自動評価ツールのどちらがより効果的かを比較検証した貴重な実証研究です。