この研究が取り組んだ課題

外国語で文章を書くというのは、多くの学習者にとって高いハードルです。文法や語彙の知識だけでなく、アイデアを整理する力、読み手を意識した構成力、そして何より「自分にも書ける」という自信が必要になります。アルジェリアのアルジェ第2大学で英語を教えるケンザ・タカルーシュト氏は、この「自信」という見えにくい要素に注目しました。

タカルーシュト氏が着目したのは「自己評価」という方法です。自己評価とは、学習者が自分の作品や学習過程を振り返り、一定の基準に照らして評価する活動を指します。教師からの赤ペン添削だけでなく、学習者自身が「自分の文章のどこが良くて、どこを改善すべきか」を判断する力を養うのです。この研究The effect of self-assessment on the development of EFL writing self-efficacy: A case of Algerian higher educationは2020年から2021年にかけて実施され、英語を外国語として学ぶ大学1年生60名を対象に、自己評価が書く自信にどう影響するかを調べました。