筆者と研究の背景
本論文”The resistance to translanguaging, spontaneous translanguagers and native speaker saviorism”の第一著者であるSender Dovchinは、オーストラリアのCurtin大学教育学部に所属する研究者です。興味深いことに、Dovchin自身がモンゴル出身であり、今回の研究参加者と同じ言語的・文化的背景を持っています。この「内部者」としての視点が、研究に深みと真実味をもたらしています。第二著者のMin Wangは、アメリカのHoughton大学で応用言語学を専門としています。
この研究は2018年5月から2023年7月にかけて行われた大規模な質的調査プロジェクトの一部です。オーストラリアに住む18歳から55歳までの第二言語としての英語(L2)を使用する移民の日常的な言語実践を調査するという、野心的な取り組みでした。その中から、特にモンゴル系移民2名の詳細な事例研究を取り上げています。
