英語の授業で母語を使うことは本当に「悪」なのか

英語の授業中に日本語を使うと、先生から注意された経験はありませんか。多くの英語教室では「英語オンリー」が理想とされ、生徒が母語を使うことは避けるべき行動として扱われてきました。まるで、英語を学ぶためには日本語という「古い服」を脱ぎ捨てて、英語という「新しい服」だけを着なければならないかのようです。しかし、本当にそうでしょうか。

Muhammet Yasar YuzluとKenan Dikilitasによる本研究は、この”Translanguaging in the development of EFL learners’ foreign language skills in Turkish context”に一石を投じるものです。彼らはトルコの高校で10週間にわたる実証研究を行い、母語(トルコ語)と目標言語(英語)を組織的に組み合わせて使う「トランスランゲージング」という教育法が、従来の文法訳読法やコミュニカティブ・アプローチよりも効果的であることを明らかにしました。この研究は2022年にInnovation in Language Learning and Teaching誌に掲載され、すでに54本の論文に引用されるなど、注目を集めています。