オンライン時代の語学学習を捉え直す

新型コロナウイルスの流行以降、私たちは急速にオンラインでのコミュニケーションに慣れ親しんできました。Zoomやその他のビデオ会議ツールを使って、海外の友人と話したり、オンライン英会話のレッスンを受けたりすることは、もはや特別なことではありません。しかし、こうした画面越しのやりとりで私たちが実際にどのように言葉を学んでいるのか、その詳細なメカニズムについては、まだ十分に解明されていない部分が多いのです。

今回取り上げるのは、スペインのUniversitat Oberta de CatalunyaのLaia Canalsによる研究論文”Multimodality and translanguaging in negotiation of meaning”です。この研究は、ビデオ通話を通じた外国語学習において、学習者がどのように身振り手振りや母語を駆使しながらコミュニケーションを成立させているのかを、詳細に観察したものです。2021年にForeign Language Annals誌に掲載されたこの論文は、オンライン時代の語学教育のあり方を考える上で、極めて示唆に富む内容となっています。