はじめに―研究の背景と著者について

ノルウェーのサウスイースタン・ノルウェー大学でony BurnerとChristian Carlsenが執筆したこの論文”Teachers’ multilingual beliefs and practices in English classrooms: A scoping review”は、英語教育における多言語教育の現状を包括的に調査した重要な研究です。BurnerとCarlsenは、言語教育と文学研究を専門とする研究者で、特に移民や難民の子どもたちが多く在籍する学校での言語教育に関心を持っています。

彼らがこの研究に着手した背景には、現代社会の大きな変化があります。国境を越えた人の移動が活発になり、教室に座る子どもたちの言語背景はかつてないほど多様になっています。ある子は家では中国語を話し、ある子はアラビア語で育ち、またある子はポーランド語を母語としています。こうした子どもたちが英語を学ぶとき、教師は彼らの持つ言語資源をどのように扱うべきなのでしょうか。