授業中に動画を見せると生徒の目の色が変わる、という経験を持つ英語教員は多いはずです。しかし「楽しそうに見ている」ことと「実際にスピーキング力が伸びている」ことの間には、案外大きな距離があります。この論文は、その距離を実際に測定しようとした実験研究です。舞台はヨルダンの私立大学、対象はEFL(外国語としての英語)を学ぶ大学生たちです。

著者と掲載誌

著者はHadeel A. Saed、Ahmad S. Haider、Saleh Al-Salman、Riyad F. Husseinの4名で、いずれもヨルダンのApplied Science Private University英語言語翻訳学科に所属しています。論文はHeliyon誌に2021年に掲載され(7巻、e07543)、DOIは10.1016/j.heliyon.2021.e07543です。責任著者のAhmad S. Haiderは、同大学でCOVID-19下のオンライン学習に関する研究を複数発表しており、本論文もその一連の研究の流れの中に位置づけられています。実際、論文の中でもCOVID-19下でのオンライン学習への移行が研究の緊急性を高めた背景として繰り返し言及されており、パンデミックが対面授業に依存できない状況を生み出し、YouTubeのような映像教材の活用を検討する機運が高まったという時代背景がうかがえます。