一回か二回かで揺れ続ける議論
リスニングの問題を、一回だけ流すか二回流すか。この判断は、教室でも試験でも繰り返し議論されてきました。
教室では、二回流すのが慣例です。一回目で全体をつかみ、二回目で細部を確認する。学習者に配慮した進め方であり、指導書の多くもこれを推奨しています。
一方、試験では判断が分かれます。実際の場面では聞き直せないのだから一回にすべきだ、という主張がある。他方、一回では偶然の要素が大きくなり測定が不安定になる、という反論もあります。
日本の大学入学共通テストでは、前半が二回、後半が一回という折衷の構成が採られています。この判断に根拠はあるのでしょうか。今回取り上げる研究は、この問いに実データで答えました。
