「学んだ気がする」という感覚を軽んじない
授業のあとで生徒に感想を聞くと、実際の得点とはずれた答えが返ってくることがあります。手応えがあったと言う生徒の点数が伸びていなかったり、逆に難しかったと言う生徒が高得点だったり。主観と客観は、しばしば食い違います。
それでも、主観を無視するわけにはいきません。学んだという実感は、次に取り組むかどうかを左右します。効果があっても、つらいだけの活動は続きません。逆に、実際の効果が小さくても、楽しければ継続します。継続は、単発の効果を凌駕します。
今回取り上げる研究は、この主観の側面に光を当てました。Anastasia Pattemore、Maria-del-Mar Suárez、Carmen Muñoz の三氏が ReCALL に発表した “Perceptions of learning from audiovisual input and changes in L2 viewing preferences: The roles of on-screen text and proficiency” は、学習者が何を学んだと感じたか、そして視聴の好みがどう変わったかを追跡しています。
学習成果を測る研究は数多くありますが、学習者の感じ方を扱う研究は多くありません。この空白を埋めた点に、まず価値があります。
