聞き分け練習の形式を、私たちは選んでいない

音の聞き分けを練習させるとき、教師は無意識にある形式を選んでいます。二つの音を聞かせて同じか違うかを問うか、一つの音を聞かせてどちらの語かを選ばせるか。前者を弁別、後者を同定と呼びます。

多くの教室では、後者が使われています。cut と cat のどちらを言ったかを当てさせる。この形式は語彙と結びつけやすく、活動として自然です。しかし、なぜその形式なのかを意識して選んでいる教師は少ないでしょう。

今回取り上げる研究は、この選択が結果を左右することを示しました。Juli Cebrian、Núria Gavaldà、Celia Gorba、Angélica Carlet の四氏が Studies in Second Language Acquisition に発表した “Differential effects of identification and discrimination training tasks on L2 vowel identification and discrimination” は、二つの練習形式を直接比較しています。

そして得られたのは、きれいに対称にならない結果でした。この非対称性の中に、実践への手がかりが隠れています。