覚えたはずの語が聞き取れない理由
生徒が単語を覚える方法を思い浮かべてみます。単語帳を開き、綴りと意味を見て、繰り返し書く。読解の授業では、文章の中で語に出会い、意味を確認する。いずれも、文字を通じた学習です。
この方法で身につくのは、文字としての語の知識です。見れば意味がわかる。しかし、音として耳に入ってきたとき、同じ語だと認識できるとは限りません。頭の中に、その語の音の形が保存されていないからです。
だとすれば、音を伴った学習が必要になります。読みながら聞けば、文字と音の両方が同時に入る。音の形も記憶されるはずです。
今回取り上げる研究は、この期待を精密に検証しました。Jonathan Malone、Bronson Hui、Nick Pandža、Tetiana Tytko の四氏が Language Learning に発表した “Eye Movements, Item Modality, and Multimodal Second Language Vocabulary Learning: Processing and Outcomes” です。
