AIは「学び方」を教えられるか
学ぶとはどういうことか。この問いは古くて新しく、教育に携わる者なら誰しも一度は立ち止まって考えたことがあるはずです。教師が教室で教えるとき、私たちは「内容」を伝えることに多くのエネルギーを費やします。しかし、学習者が本当に必要としているのは、内容そのものだけでなく、「どのように学ぶか」という技術であることも少なくありません。この、いわゆる「学び方を学ぶ」能力、つまり自己調整学習(Self-Regulated Learning、以下SRL)の習得と支援に真正面から取り組んだ10年以上にわたる研究の集大成が、本論文です。
本論文はAzevedoを筆頭著者とし、フランス、カナダ、スペイン、ドイツなど国際色豊かな研究チームによって執筆されました。Azevedoはフロリダ中央大学(University of Central Florida)の教授であり、長年にわたり学習技術と自己調整学習の交差点を研究してきた第一人者です。論文が掲載されたのはFrontiers in Psychology誌(2022年)であり、教育心理学の分野における重要なレビュー論文として位置づけられます。
