研究の背景と著者について
インドネシア・スラバヤ州立大学(Universitas Negeri Surabaya)の教育テクノロジー学部に所属するKhusnul Khotimah、Rusijono、Andi Marinoの三名が共同で執筆したこの論文は、2024年にInternational Journal of Interactive Mobile Technologies(iJIM)のVol.18 No.5号に掲載されました。著者らは、高等教育における学習サービスの質的向上を長年にわたって追求してきた研究者であり、特にKhotimahは同大学の教育テクノロジー分野における実践的な授業改善に取り組んできた人物です。本研究はその実践の場として、「メッセージデザイン」という名称の専門科目を選び、そこにメタ学習(meta-learning)のアプローチを導入したことで、学習者のメタ認知能力と創造性がどのように変化するかを定量的に検証しています。
論文のタイトルには「AI駆動型」という言葉が含まれており、現代的な響きを持っています。しかし実際のところ、本文を丁寧に読み込んでいくと、AIの具体的な活用内容についての記述はきわめて薄く、「AIツールを活用したメタ学習」という枠組みが示されてはいるものの、どのようなAIツールをどのように用いたのかは明確に説明されていません。この点については後述しますが、まず論文全体の構造と知見を整理してみましょう。
