教室の外で始まった新しい学習スタイル
最近、電車の中でスマートフォンを見ていると、ChatGPTで英語の勉強をしている学生を見かけることが増えました。AIと英語で会話をしたり、英作文の添削をしてもらったりする光景は、もはや珍しいものではありません。しかし、こうしたAIを使った学習は本当に効果的なのでしょうか。また、学習者はどのような経験をしているのでしょうか。
今回取り上げる論文”A mixed-method investigation of Chinese EFL learners’ AI adoption and experiences”は、まさにこの疑問に答えようとした研究です。香港中文大学のGuangxiang Leon Liu氏、ブリティッシュコロンビア大学のRon Darvin氏、香港城市大学のChaojun Ma氏による共同研究で、中国の英語学習者867名を対象に、ChatGPTやBing ChatなどのAIツールがどのように活用されているかを詳しく調べています。
この研究が注目に値するのは、単にAIツールの機能を評価するのではなく、実際の学習者の視点から「なぜAIを使うのか」「どのように使っているのか」「どんな課題があるのか」という根本的な問いに答えようとしている点です。特に「非公式デジタル英語学習(IDLE:Informal Digital Learning of English)」という概念を用いて、教室外での自主的な学習活動に焦点を当てているところが興味深いものです。
