教育現場に迫るAIの波と教師たちの戸惑い
学校にタブレットが導入された時のことを思い出してみてください。多くの先生方が「使い方がわからない」「本当に効果があるのか」と不安を感じたのではないでしょうか。今、その比ではない大きな変化が教育現場に押し寄せています。人工知能(AI)の活用です。
本論文”Exploring the effects of AI literacy in teacher learning: an empirical study”の著者らは、浙江師範大学、浙江大学、華東師範大学、江蘇大学という中国の有力教育研究機関に所属する研究者たちです。主筆の杜華氏と孫燕超氏は浙江師範大学の知能教育技術応用重点実験室に、江浩哲氏は浙江大学教育学院に、A.Y.M.アティキル・イスラム氏は華東師範大学教育情報技術学部と江蘇大学教師教育学院に、顧小清氏は華東師範大学に所属しています。これらの研究者が集結したのは、AI教育という新しい分野において、教師の学習意欲という根本的な問題に取り組むためでした。
AIが教育を変えると言われる一方で、実際の教室では多くの教師がAIの仕組みを理解できず、十分に活用できていないのが現実です。まるで、素晴らしい楽器を渡されても楽譜が読めなければ演奏できないのと同じような状況が生まれています。この研究は、そんな教師たちが「AIを学びたい」と思うかどうか、そしてその気持ちがどのような要因によって左右されるのかを科学的に解明しようとした意欲的な取り組みです。
