教育とテクノロジーの交差点で見えてきたもの
大学の講義室を思い浮かべてみてください。数十年前なら、教授が黒板にチョークで書き、学生がノートに手書きでメモを取る光景が当たり前でした。しかし今日では、スマートボード、オンライン授業、そして人工知能を活用した学習支援システムが当たり前になりつつあります。こうした変化の中で、高等教育におけるAIの活用は実際どの程度進んでいるのでしょうか。
今回取り上げるのは、オールドドミニオン大学のヘレン・クロンプトン教授とダイアン・バーク研究員による”Artificial intelligence in higher education: the state of the field”という研究論文です。この研究は、2016年から2022年までの6年間にわたって発表された138本の学術論文を詳細に分析し、高等教育におけるAI活用の実態を明らかにした包括的な調査となっています。
クロンプトン教授は教育工学分野の著名な研究者で、特にテクノロジーと教育の融合について長年研究を続けています。一方のバーク研究員は同大学のグローバル教育部門に所属し、実践的な教育改善に取り組んでいます。両者の異なる専門性が組み合わさることで、理論と実践の両面から高等教育におけるAI活用を捉えた価値ある研究となっています。
