Nermin Punar ÖzçelikとGonca Yangın Ekşiによる論文”Cultivating Writing Skills: The Role of ChatGPT as a Learning Assistant―A Case Study”(Smart Learning Environments, 2024)は、ChatGPTを英語ライティング指導に活用した実践を記録した事例研究です。発表されたのは2024年ですが、データ収集は2023年5月に行われており、まだGPT-3.5が話題の中心にあった時代の記録です。いま読むと、あの頃の「とにかく使ってみよう」という教育現場の熱量と戸惑いが、そのまま紙面ににじみ出ているように感じられます。
論文の筆者たちについて
第一著者のPunar Özçelikはトルコのタルスス大学外国語学部に所属する研究者で、英語教育と教育工学の接点をフィールドにしています。第二著者のYangın Ekşiはガジ大学英語教育学科の研究者で、外国語としての英語教育(EFL)の理論と実践を専門とします。トルコはEFL環境として日本と共通点が多く、英語が日常的なコミュニケーション手段ではなく、あくまで「学校で学ぶ教科」として機能している点も似ています。その意味で、この研究の文脈は日本の英語教育関係者にとって他人事ではありません。
