はじめに:早ければ早いほど良いという思い込み

「うちの子には英語を早くから習わせたい」―多くの親御さんがこのように考えることでしょう。小学校で英語教育が必修化され、さらには幼稚園でも英語教室が盛んになっている今日、早期の外国語学習への関心は高まる一方です。しかし、本当に早く始めれば始めるほど良いのでしょうか。

今回取り上げるのは、ドイツの研究者チームが行った大規模な縦断研究“The impact of early foreign language learning on language proficiency development from middle to high school”です。オウル大学のニルス・イェーケル氏を筆頭とする研究チームは、2010年から2016年にかけて約3000名の生徒を追跡し、早期英語教育の長期的な効果を詳細に調査しました。この研究は、私たちが抱く「早期教育神話」に一石を投じる興味深い結果を示しています。