言語学習者なら誰もが感じる不思議な現象

英語を勉強している日本人なら、こんな経験があるかもしれません。日本語で何かを考えているとき、ふと英単語が頭に浮かんだり、逆に英語を話しているときに日本語の表現が混じってしまったり。このような現象は単なる混乱なのでしょうか、それとも多言語を話す人の脳内で起きている自然な現象なのでしょうか。

オランダのナイメーヘン大学のジャネット・ファン・ヘルとトン・ダイクストラが2002年に発表した研究“Foreign language knowledge can influence native language performance in exclusively native contexts”は、まさにこの疑問に科学的にアプローチした重要な論文です。彼らが明らかにしたのは、私たちが母語を使っているときでさえ、他の言語の知識が無意識のうちに影響を与えているという驚くべき事実でした。