研究の背景と筆者について

本論文”Cornell note-taking strategy instruction for Gen Z: Enhancing EFL students’ reading comprehension”の著者であるJi-Young Seoは、韓国のKookmin University(国民大学)に所属する研究者です。Gen Z(1990年代後半から2010年代前半に生まれた世代)と呼ばれる現代の大学生たちは、幼い頃からスマートフォンやタブレットに囲まれて育ってきました。彼らは短い動画コンテンツには慣れていますが、長い文章を読むことには苦手意識を持っている傾向があります。さらに、ChatGPTのような生成AIツールの普及により、学生たちは翻訳や要約を機械に任せることが増え、自分で深く考える機会が減っているという懸念が広がっています。

Seoはこうした状況を踏まえ、1960年代にCornell大学のWalter Paukによって開発された「Cornell note-taking method」(コーネル式ノート法)が、現代の韓国人大学生の英語読解力向上に役立つのではないかと考えました。この方法は、ノートを3つの区画に分け、単なる書き写しではなく、要点の整理、質問の作成、要約という一連のプロセスを通じて、深い理解と記憶の定着を促すものです。