はじめに―膨大な研究を地図にする試み
図書館で膨大な本を前にして、どれから読めばいいのか途方に暮れた経験は誰にでもあるでしょう。研究の世界も同じです。特定のテーマについて何千もの論文が発表されている中で、その全体像を把握することは容易ではありません。本論文”Scientific mapping of research on English as a foreign language (EFL) reading instruction: A thirty-year perspective”の著者であるFeifei ChenとRohaya Abdullahは、まさにこの課題に取り組んでいます。二人は、外国語としての英語(EFL)読解指導という分野で、過去30年間にどのような研究が行われてきたのかを、鳥の目で見渡そうとしました。
Chen氏は中国の浙江越秀大学で大学英語を教える教員であり、Abdullah氏はマレーシアのUniversiti Sains Malaysiaで教育学を専門としています。両者ともアジアの教育現場に身を置く研究者として、英語教育の実践と研究の双方に深い関心を持っています。この背景は、後述するように、本研究の発見とも密接に関連しています。
