研究の背景―なぜ今、教え方を見直す必要があるのか
教室で英語の長文を読んでいるとき、皆さんはどんな気持ちになるでしょうか。一人で黙々と辞書を引きながら読み進めるのは、時に孤独で退屈な作業に感じられることがあります。特に外国語として英語を学ぶ場合、わからない単語や複雑な文法に出会うたびに、学習意欲が削がれてしまうこともあるでしょう。
本研究”Can active blended learning instruction enhance reading comprehension?”の著者であるBerrin KöseoğluとAlev Ateş Çobanoğluは、トルコのEge大学でコンピュータ教育と教授技術を専門とする研究者です。KöseoğluはこのテーマでTh修士論文を執筆し、Ateş Çobanoğluがその指導教員を務めました。両名とも教育工学の背景を持ち、特にÇobanoğluはブレンデッド学習を博士論文のテーマとして研究してきた経験があります。
彼女たちが注目したのは、読解という行為の複雑さです。英文を理解するためには、単に単語の意味を知っているだけでは不十分で、文の構造を把握し、背景知識と結びつけ、筆者の意図を読み取るといった、多層的な認知プロセスが必要になります。特に外国語の場合、母語での読解能力、文化的な知識、語学力、動機づけ、自己効力感、読解ストラテジー、そして読解不安といった多くの要因が絡み合って、理解の深さが決まってきます。
