研究の背景と筆者たちの問題意識
この論文”The impact of metacognitive reading strategy instruction on English language lifelong learning: A mixed methods study with physical education students”は、コロンビアのUnidad Central del Valle del Caucaという高等教育機関で、体育学を専攻する学生たちの英語読解力向上に取り組んだ実践研究です。筆頭著者のDiana Katherine González Ocampoをはじめとする4名の研究者は、いずれも同じ教育機関に所属しており、日々の教育現場で直面する課題に真摯に向き合っています。
コロンビアでは、2013年の法律によって英語習得が国家的な目標として掲げられ、多くの高等教育機関が学生の英語力向上に力を入れています。しかし、すべての学生が同じように英語学習に親しみを持っているわけではありません。特に体育学科の学生たちは、標準化テストであるSaber Proテストにおいて全国平均を下回る成績を示していました。これは筆者たちにとって、単なる統計上の数字ではなく、自分たちの学生が将来のキャリアや学術的発展において不利になるかもしれないという切実な問題でした。
よく考えてみると、体育学科の学生が英語を苦手とするのは理解できる面もあります。彼らの専門は身体を動かすことであり、文字を読むことに多くの時間を費やす他の学部の学生とは異なる学習スタイルを持っているかもしれません。しかし、グローバル化した現代において、スポーツ科学の最新研究論文を読んだり、国際的なトレーニング方法を理解したりするためには、英語の読解力が不可欠です。
