はじめに―言語処理の「渋滞」という問題
英語の文章を読むとき、私たちは単語をひとつひとつ拾い上げながら理解しようとします。しかし、これでは処理速度が遅く、文全体の意味をつかむのに時間がかかってしまいます。まるで高速道路で料金所の手前に長い列ができるように、情報処理に「渋滞」が生じているような状態です。
本論文”Chunk reading strategy training improves multiword processing by Japanese English learners”の著者であるTakumi KosakaとHelen Zhaoは、オーストラリアのThe University of Melbourneに所属する研究者です。彼らは、この言語処理の渋滞問題を解消する方法として、文を意味のある「塊(チャンク)」に分けて読む訓練に注目しました。この研究は、Kosakの博士論文の一部として行われたもので、Melbourne Graduate Research Scholarshipなどの助成を受けています。
