研究の背景と筆者たち

この論文”Reading differently with ChatGPT: EFL learners’ use of Question-Answer Relationship strategy”は、中国北部の大学で英語を学ぶ学生たちが、ChatGPTという人工知能ツールを使って読解力をどのように伸ばしていったかを詳しく調べたものです。筆者のLu Zhangは北京郵電大学の講師で、デジタル技術を使った言語教育を専門としています。共同研究者のMeixia XuはオーストラリアのVictoria Universityの博士課程学生で、テクノロジーを活用した言語学習の研究に取り組んでいます。

この研究チームが注目したのは、単にChatGPTを使わせるだけではなく、「Question-Answer Relationship(QAR)」という質問戦略と組み合わせることでした。QARは1986年にRaphaelという研究者が開発した方法で、質問の種類を4つに分類します。たとえば学校で先生が「この文章の主人公の名前は何ですか」と聞くのと、「主人公はなぜそのような行動をとったと思いますか」と聞くのでは、答えを見つけるために必要な読み方がまったく違います。QARはそうした違いを意識的に教える方法なのです。