赤ちゃんのように言語を学ぶことは可能か

私たちが外国語を学ぶとき、たいていは教科書を開き、文法規則を覚え、単語リストを暗記します。しかし赤ちゃんが母語を習得するときは、まったく違うプロセスをたどります。文法書も辞書もなく、ただ周囲で話される言葉と目の前の状況を結びつけながら、驚くべき速さで言語を身につけていきます。この違いは何を意味するのでしょうか。そして、大人の第二言語学習にとって、赤ちゃんの学び方から得られる教訓はあるのでしょうか。

Lancaster大学のPadraic Monaghanと、University of TübingenのSimón Ruiz、Patrick Rebuschatによる本研究”The role of feedback and instruction on the cross-situational learning of vocabulary and morphosyntax: Mixed effects models reveal local and global effects on acquisition”は、まさにこの問いに取り組んでいます。2021年にSecond Language Research誌に発表されたこの論文は、人工言語を使った実験を通じて、明示的な指導やフィードバックが、統計的な学習プロセスにどのような影響を与えるのかを詳しく調べています。