日常のデジタル生活が語学力を育てるという期待と現実

私たちの周りには英語があふれています。YouTubeで海外のクリエイターの動画を見たり、オンラインゲームで世界中のプレイヤーとチャットしたり、Instagramで英語の投稿に「いいね」を押したり。こうした日常のデジタル活動を通じて、「自然に英語が身につくのでは」と期待している人は多いでしょう。特に教育関係者や保護者の中には、子どもたちがスマートフォンやパソコンで英語に触れる時間が長ければ、それだけ語学力が伸びるはずだと考える人もいます。

しかし、本当にそうなのでしょうか。この素朴な疑問に、イスラエルの研究者BatiaLauferとEsther Emma Vaismanが丁寧に答えようとした研究があります。2023年にThe Modern Language Journalに発表されたこの論文”Out-of-classroom L2 vocabulary acquisition: The effects of digital activities and school vocabulary”は、教室外でのデジタル活動が実際にどれだけの語彙習得につながるのかを、これまでにない方法で測定しました。