研究の背景:「自分で学ぶ力」が問われる時代に
この論文”Teachers’ perspectives on promoting learner autonomy for vocabulary development: A case study”の著者であるNorah Almusharrafは、サウジアラビアのPrince Sultan Universityで応用言語学の助教授を務める研究者です。彼女自身、アメリカのバッファロー大学で外国語・第二言語教育の博士号を取得しており、母国サウジアラビアと欧米の教育の違いを肌で感じてきた人物と言えます。そんな彼女が2017年の夏、母国の女子大学で8週間にわたって行った研究が、この論文のもとになっています。
私たちは学校で「先生が教えてくれるもの」という感覚で育ってきた人が多いのではないでしょうか。でも最近は「自分で学ぶ力」の重要性がよく言われます。英語教育の世界でも同じで、この「自分で学ぶ力」を「学習者の自律性」と呼んでいます。この論文は、サウジアラビアという独特の文化的背景を持つ国で、英語を教える先生たちが、学生の「自分で学ぶ力」をどう捉え、どう育てようとしているのかを丁寧に観察した研究です。
