はじめに:英語偏重への問いかけ
皆さんは、学校の授業を外国語で受けることを想像したことがあるでしょうか。たとえば、歴史の授業が全て英語で行われたり、音楽の授業がフランス語で進んだりする状況です。このような教育方法は「CLIL(内容言語統合型学習)」と呼ばれ、ヨーロッパを中心に過去20年間で急速に広まってきました。教科の内容と外国語の学習を同時に進めることで、より効果的に言語能力を高められるという考え方です。
しかし、ここに一つの疑問が浮かび上がってきました。これまでのCLIL研究の大半が英語を対象としているのです。まるで、英語だけが特別な言語であるかのように扱われてきました。では、フランス語やドイツ語、スペイン語など、他の言語でも同じような効果が得られるのでしょうか。この素朴な疑問に、ベルギーの研究者たちが挑んだ研究を今回は見ていきます。
