研究の出発点:語学学習者が直面する現実的な問題

外国語を学ぶとき、誰もが一度は「単語が覚えられない」という悩みに直面します。学生時代、英単語帳を何度も繰り返し見たのに、実際の文章で出会うとまったく思い出せなかった経験はないでしょうか。一方で、映画やドラマを見ていて、様々な場面で使われている単語は、特に努力しなくても自然と身についていることに気づきます。この違いは一体どこから来るのでしょうか。

スペインのBasque Center on Cognition, Brain and Language(BCBL)のCandice Francesらによる本研究”The effects of contextual diversity on incidental vocabulary learning in the native and a foreign language”は、まさにこの疑問に科学的に答えようとしたものです。Frances氏は、Nebrija大学のJonAndoni Duñabeitia氏、同じくBCBLのClara D. Martin氏とともに、単語学習において「何回その単語に出会うか」だけでなく、「どれだけ多様な文脈でその単語に出会うか」が重要であることを実証しました。