はじめに:教室の外で広がる英語学習の世界

私たちが学生だった頃、英単語を覚えるといえば、教科書や単語帳を開いて、何度も書いたり声に出したりするのが一般的でした。しかし、スマートフォンが普及し、インターネットがどこでも使える現在では、英語学習の風景は大きく変わりました。電車の中でアプリを使って単語クイズに挑戦する人、YouTubeで英語の動画を見る人、そしてChatGPTのような人工知能と会話しながら学ぶ人も増えています。

こうした変化の中で、中国のXi’an Jiaotong UniversityのXiaochen WangさんとマカオのUniversity of MacauのBarry Lee Reynoldsさんは、中国の英語学習者たちが大規模言語モデル(ChatGPTなどのAIツール)を語彙学習にどのように使っているのか、そして何がその利用を促進したり妨げたりするのかを調べました。この研究”Beyond the books: Exploring factors shaping Chinese English learners’ engagement with large language models for vocabulary learning”は2024年5月に学術誌「Education Sciences」で発表されたものです。