従来の詰め込み教育への問いかけ

香港の小学校の英語の授業を想像してみてください。先生が黒板の前に立ち、単語を繰り返し読み上げ、子どもたちはそれをノートに書き写す。文法のルールを暗記し、辞書のように並んだ単語を覚え込む。試験に向けて、ひたすら反復練習をする。こうした光景は、香港だけでなく、アジアの多くの国々で見られる英語教育の典型的な姿です。

しかし、このような教え方で、子どもたちは本当に英語を使えるようになるのでしょうか。City University of Hong KongのBonnie Wing-Yin Chowらの研究チームは、この問いに対して、別のアプローチを提案しています。それが「対話的教授法(dialogic teaching)」と呼ばれる方法です。この論文”Dialogic teaching in English-as-a-second-language classroom: Its effects on first graders with different levels of vocabulary knowledge”は、香港の小学1年生を対象に、対話を重視した英語教育が、従来の詰め込み式の教育と比べてどのような効果をもたらすのかを検証したものです。