誰もが同じように学べるわけではない

英語を学ぶ教室で、同じ授業を受けているはずなのに、ある生徒はすいすいと上達し、別の生徒はなかなか伸び悩む。そんな光景を目にしたことがある方は多いでしょう。従来、この違いは「やる気」や「才能」といった曖昧な言葉で片付けられてきました。しかし、University College LondonのKazuya SaitoとBirkbeck, University of LondonのAdam Tierneyによる本研究”Roles of domain-general auditory processing in second language speech learning revisited: What degree of precision makes a difference?”は、もっと具体的で測定可能な要因―聴覚処理能力―に着目し、第二言語習得における個人差の謎に迫っています。

Saitoは日本出身の研究者で、第二言語音声習得の分野で国際的に活躍しています。一方、Tierneyは聴覚神経科学を専門とし、音楽と言語の関係について研究を重ねてきました。この二人の専門性が融合することで、本研究は言語学と神経科学の橋渡しとなる貴重な知見を提供しています。