研究の背景と著者について

私たちの多くは、最近ChatGPTなどのAIツールが英語学習にも使えると耳にしたことがあるでしょう。しかし、実は言語教育におけるAI研究の歴史は意外と長いのです。本論文”A bibliometric analysis of artificial intelligence in L2 teaching and applied linguistics between 1995 and 2022″の著者であるGalip KartalとYusuf Emre Yeşilyurtは、トルコの大学で英語教育を専門とする研究者です。Kartalはトルコのネジメッティン・エルバカン大学の准教授で、語彙教育や教師養成、そしてAIを活用した言語教育に関心を持っています。一方、Yeşilyurtはブルドゥール・メフメト・アキフ・エルソイ大学の教員で、ブリストル大学とガジ大学でTESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)の修士号と博士号を取得し、学術的な文章作成や会話分析を研究してきました。

彼らがこの研究に取り組んだ背景には、AI技術が急速に発展する中で、言語教育の分野でどのような研究が行われてきたのか、全体像を把握したいという思いがありました。まるで森全体を上空から眺めるように、個々の木(個別の研究論文)ではなく、森の形や広がり方(研究分野全体の傾向)を見ようとしたのです。