筆者と研究の背景
本論文”Ability beliefs: Why believing in your ability matters in self-regulated language learning”の著者は、いずれも日本の大学で言語教育研究に携わる研究者です。筆頭著者のYoshiyuki Nakataは同志社大学、Osamu Takeuchiは関西大学、Maya Sugita McEownは早稲田大学に所属しています。三名とも、学習者の自律性や学習戦略の研究で国際的に知られており、特にNakataとTakeuchiは日本における第二言語習得研究の第一人者として長年にわたり研究成果を発表してきました。
この論文が扱う「自己調整学習」という概念は、もともと教育心理学の分野で発展してきたものです。簡単に言えば、学習者が自分の学習プロセスを主体的にコントロールし、目標を設定し、戦略を選択し、結果を振り返って改善していく、という一連の活動を指します。英語学習で例えるなら、単に先生の言う通りに勉強するのではなく、自分で「今週は英単語を50個覚えよう」と目標を立て、自分に合った暗記法を工夫し、週末にどれだけ覚えられたかチェックして、うまくいかなければ方法を変える、といったプロセスです。
